●真我
平成二十二年一月二十四日正午
 仏教も、その他の諸宗教も、何らかの意味で、悟りを目指している。悟りとは、本当の自分との邂逅であり、低次元の我からの開放であり、人間復興のルネッサンスである。私たちの本当の幸福は、理想の自己実現であるが、理想の精神、魂で生き抜くことは難しい。
 その困難は、肉体という魂の頸木、裟婆という三次元物質界の牢獄に我等が囚われていることに依る。この物質界が幻であり、空である事をよく知って、魂がそれらの執着から開放されると、自分を束縛するものは何もなかったこと気付く。この一切の存在、他人などに対する執着は、結局自己への執着である。

心を内に向け本当の自分を見つめよ。
眼に見える全ては、移ろいゆく。
耳に聞こえるものはエコーとともに消えて行く。
文字や言葉の中に真理はない。
心をしっかりと内に向け本当の自分を見よ。
すべての執着を捨て去り、
サッダルマ・プンダリーカの自分を見つけよう。
本当の自分とは、真我、九識、本覚仏、妙法蓮華経
全ての自分に南無妙法蓮華経しよう。
森の木々
空に浮かぶ雲
山や川そして河原の石
全てが自分

back